このページは伺かアドベントカレンダー19日目のページです
seriko.use_self_alpha,1の説明に入る前にまずは透明度を持った画像について説明します。
JPEGなどの画像は通常RGB各色256段階の色を組み合わせて構成されています。
それに対し32bitのpng画像であればRGBの各色に加え、アルファチャンネルという所謂透明度などを扱う情報を持つことができます。
これらの画像はgimpやPhotoshopで読み込んだ時に他の画像と重ねれば下の画像が見え、何もなければ市松模様が見えます。(saiには市松模様はない)
かつてのベースウェアではこの透明度を持った画像を扱うことができず、後述するクロマキーを用いて周囲を透明化するか、
またはpnaという別のファイルに透明度情報を持たせて透明度を調整していました。
しかし、現行のSSPであればその透明度情報を持った画像そのまま扱うことができるため、作業の効率化、またシェル内のファイル数の削減が見込めます
一番上の画像の縁は一見綺麗に見えますが縁は拡大するとその下の図のように
透明度のあるピクセルをアンチエイリアスとして使っており、
seriko.use_self_alpha,1を使わない場合の原色背景を下に敷くと、
透明度のあるピクセルと下の原色背景が重り、先程のクロマキーが効かなくなり、
シェルとして立たせると一番下の画像のような原色背景の色が混ざった
俗に言うオーラのようなものができてしまいます。
これを回避するためにseriko.use_self_alpha,1を使わない場合であれば、
これに更にグレースケールのpnaを用意して滑らかにしたり透明度を持たない二値ペンなどで
整えてたりするのですが数が増えてくると拡張子変えたり正直色々と手間です。
また半透明の物やぼかし表現、アニメーションなどを使うとなると本当にもう手間です
シェルのdescript.txtを開き、seriko.use_self_alpha,1と記述してください
以上です。
最新版のSSPであれば修正されています。
しかしそれ以前のSSPでは動作しないので最新版に強制したくないのであれば下記を参考にしてください。
色々と便利なseriko.use_self_alpha,1ですが使うに当たり少し注意するべき点もあります。
既に縁が透明度のあるピクセルを用いてアンチエイリアス化されている画像の下にinterpolateで
重ねようとすると黒い縁のようなものが出る場合があります。
なので着せ替えなどで下に重ねたい場合はあらかじめ重ねてある画像を上からoverlayなどで重ねると解決できます